GNC letter
GNCレター
富士フイルムは2月5日、半導体材料事業を拡大するため、ベルギーの生産拠点にCMPスラリーの生産設備を新たに導入すると発表した。投資総額は約40億円。車載用半導体や産業用半導体を製造する欧州のメーカーへの供給を目指す。
同社は半導体の需要拡大と高性能化に対応するため、2024~2026年度の3年間で研究開発と設備投資を合わせて1,700億円の成長投資を計画。これまでに静岡拠点、韓国・平澤市の拠点における先端レジストの開発、生産、品質評価の機能強化や、熊本県菊陽町や韓国・天安市の拠点のCMPスラリーの生産能力を拡大する計画などが既に発表されていた。
同社によれば、半導体材料の欧州現地法人であるFUJIFILM Electronic Materials (Europe) N.Vが約40億円の設備投資を行う。先端半導体に使用され、年率13%の高い成長性が見込まれるCMPスラリーの生産設備を新たに導入する。これにより、世界6拠点でのCMPスラリーの生産体制が構築され、更なる安定供給が実現される。また、フォトリソグラフィ工程で使用する現像液やクリーナーなどを生産する既存設備も増強する。
CMPスラリーの生産設備と増強する既存設備はいずれも2026年春の稼働開始を予定している。
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