JX金属は8月29日、米・インテルとの間で、Green Enabling Partnershipを構築したと発表した。これは、同社が2022年8月に発表した、「サステナブルカッパー」の進化と普及を目的としたもので、インテルが半導体の製造工程で使用した銅を回収し、JX金属がリサイクルすることを想定したものである。

同社は銅配線の形成工程で用いられるスパッタリングターゲットのトップサプライヤーであり、これまでもインテルと共同で同製品における銅資源の有効活用に取り組んできた。今後は、サステナブルカッパーの進化と普及に向けて取り組む4つの施策のなかの「②リサイクル原料比率の向上」のために、新たに半導体製造に用いられるその他銅関連素材についてもリサイクルの可能性を両社で検討を行っていく。

また、同社は2022年12月に銅産業の責任ある生産を示す枠組みである「The Copper Mark」を国内で初めて取得しているが、4つの施策のなかの「③責任ある調達とその他施策の推進」に基づき、今後も引き続き責任のある銅の持続可能なサプライチェーン構築に努める。

同社は、「本ビジョンで掲げる様々な施策を通じ、サステナブルカッパーの進化と普及を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく」と述べている。