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GNCレター
米Applied Materials(AMAT)は8月14日、2025年第3四半期(4月28日〜7月27日)の業績を発表した。売上高は前年同期比8%増の73億ドルと過去最高を記録。非GAAPベースの1株当たり利益(EPS)も2.48ドルで、同17%の大幅な増加となった。
好調な決算の背景には、同社の主力事業である半導体システムが前年同期比10.2%増と力強い成長を見せたことがある。 半導体システムの製品別では、Foundry,logic and otherが69%、DRAMが22%、Flash Memoryが9%となっている。特にFlash Memoryは前年同期が4%であったため、倍以上の伸びとなっている。
また、Display部門も売上高は2.63億ドルと小幅な増加に留まったものの、営業利益は6,200万ドルと前年同期の約4倍に急伸した。
地域別の売上では、米国が前年同期比35.1%減の6億8,300万ドル、欧州が同52.8%減の1億6,000万ドル、日本が同28.4%増の7億1,300万ドル、韓国が同5.2%増の11億6,000万ドル、台湾が同60.5%増の18億4,300万ドル、東南アジアが同54.4%減の1億9,500万ドル、中国が同18.3%増の25億4,800万ドルとなり、日本、台湾、中国の好調が目立った。
しかし、足元の好調とは裏腹に、今後の見通しには不透明感が漂っている。ゲイリー・ディッカーソンCEOは、「マクロ経済や政策環境がダイナミックに変化しており、特に中国事業を含む短期的な不確実性が高まっている」と述べた。
また、ブライス・ヒルCFOは、第4四半期の売上高が減少する見込みであることを明らかにした。この背景には、中国での設備投資一巡や、最先端顧客からの需要が非線形になっていることが挙げられる。第4四半期の売上高は今期を下回る67億ドル(プラスマイナス5億ドル)となる見通しだ。
同社は、強固なサプライチェーンとグローバルな製造拠点、そして顧客との深い関係を活用して、こうした不確実性に対応していくとしている。半導体業界の長期的な成長機会には依然として強い自信を示している。
出典:Applied Materials News Release
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