ディスコは7月18日、2024年度第1四半期(4~6月期)の決算を発表した。売上高は前期比20.6%減、前年同期比53.4%増の827億9,900万円、営業利益は前期比27.6%減、前年同期比96.7%増の333億7,600万円、純利益は前期比33.1%減、前年同期比87.0%増の237億1,300万円となった。半導体不況が続いていた前年同期からは大幅な回復を見せたものの、前期比では減収減益となった。純利益は市場予想(240億円強)を下回った。好調だった前期からの反動によるものと見られる。

また、出荷額については、パワー半導体向けに加え、生成AI関連の装置出荷が本格化したことにより、2024年度第1四半期に1,011億円と初めて1,000億円を突破し、四半期最高を記録した。

売上高を用途別に見ると、IC向けが最も高く、2024年度第1四半期には、生成AI向けを中心としたメモリ・ロジック向けが増加した。その他半導体が2番目に売上高が高いが、そのほとんどがパワー半導体向けで、底堅い推移を見せている。

同社は第2四半期累計(4~9月)の業績予想も発表。売上高は前年同期比33.4%増の1684億円、営業利益は同46.6%増の660億円、純利益は同43.1%増の468億円とした。純利益については市場予想平均(589億円程度)を20%ほど下回った。第1四半期が思ったほど伸びなかったことで、慎重な見通しを示したものと見られる。

出典:ディスコ 説明会資料