レーザーテックは4月30日、2024年6月期の第3四半期の決算を発表した。これによると、売上高は前期比30.5%増、前年同期比155.7%増の622億1,300万円、営業利益は前期比22.7%増、前年同期比182%増の263億5,700万円となり、大幅な伸びを見せた。

躍進の背景には半導体デバイスメーカーの設備投資状況の回復がある。特に、生成AI関連の投資は旺盛であり、これに加えパワー半導体関連も引き続き顕著に伸びている。中国では投資のスローダウンが見られるものの、他の地域の投資が旺盛なため、中国の落ち込みをカバーしているという。

こうした製造装置市場状況下で、同社の半導体関連装置の売上高は大きく伸び、前年同期比では約180%増の、349億円の増収となり、四半期の結果としては過去2番目の高水準となった。また、同期の受注高もEUVパターンマスク欠陥検査装置の受注が好調で、763億円と、過去3番目の高水準となった。

なお、同社は2024年6月期通期の見通しについて、売上高が前期比27.6%増の1,950億円、営業利益が同7.6%増の670億円という従来の予想から変更はないとしている。

出典:レーザーテック 第3四半期決算