ニコンは2020年8月6日、2020年度第1四半期(2020年4月〜6月)業績を発表した。同期の全社売上高は前年度同期比54.7%減の627億2,300万円、営業損益は205億3,600万円の赤字(前年度同期は93億200万米ドルの黒字)、純損益は72億100万円の損失(同18億4600万円の黒字)となった。
半導体,FPD用露光装置を中心とする精機事業の業績は、売上高が同62.1%減の196億5,000万円、営業利益は51億5,600万円の損失となった(同103億1,900万円)。FPD用装置に関しては、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う渡航制限などの影響により装置の販売が行えなかった。半導体向け装置に関しても、新型コロナウィルス感染症の拡大に加えて、一部装置を前期に前倒ししたことの影響もあって、前年度比大幅な減収減益となった。
台数ベースでみると、FPD向け装置が0台(前年度同期9台)。半導体向けが3台(同7台)。うち新品装置は2台、中古装置が1台となった。光源別でみると、i線が1台、KrFが1台、ArF(ドライ)が1台となった。
2020年度通期の精機事業の見通しは、売上高が前年度比700億円減の1,750億円、営業利益は同380億円減の100億円と予想している。
FPD向けが18台(前年度実績27台)、半導体向け装置が29台(同45台)、新品が19台、中古装置が10台と予想している。FPD製造装置のうち、5/6世代向けが7台、7/8世代向けが2台、10.5世代向けが9台となっている。
半導体向け装置の光源別売上見通しは、i線が10台、KrFが3台、ArF(ドライ)が7台、ArF液浸が9台としている。