米ファブレス半導体企業、MARVELL Technologyの創業者が設立したとされる、シンガポールのスタートアップ半導体企業 Silicon Box社は2023年7月20日、20億ドル相当を投じて建設された半導体工場を開設したと、発表した。同工場では1,000人以上の雇用を創出していくと見られる。敷地面積は73,000m²に上る。

同社では、チップレット技術の応用製品の生産に焦点を置いており、AIからEVの分野まで対応したチップレット応用製品の生産を行なっていく。

また、ウエハレベルによるパッケージから、長方形のパネルレベルパッケージを採用しており、コストを最大で4倍低減できるとしている。このアプローチにより、パッケージ・サイズを縮小し、電気的性能を50%以上向上させ、消費電力を40%以上削減することができるとしている。

シンガポールにおける半導体産業は全GDPの7%を占めており、先端パッケージを手掛ける半導体工場では、中国のJCETに買収されたSTATS Chip PACKが存在している。