韓国Samsung Electronics社は2023年1月31日、2022年12月期第4四半期(2022年10月~12月)および通期(2022年1月~12月)の業績を発表した。

2022年度第4四半期の全社業績は、売上高が70兆4,600億ウォンで、前年度同期比8.0%減、前期比8.2%減。営業利益は4兆3,100億ウォンで、前年度同期比68.9%減、前期比60.%減。純利益は前年度同期比119.2%増、前期比153.9%増となった。スマートフォン、半導体などの業績悪化が影響した。
2022年度通期業績は、売上高が前年度比8.1%増の302兆2,300億ウォン、営業利益が同16.0%減の43兆3,800億ウォン、純利益は同39.4%増の55兆6,500億ウォンとなった。

半導体事業の2022年第4四半期業績は、売上高が20兆700億ウォンで、前年同期比23.6%減、前四半期比12.8%減。このうち、メモリ事業の同期売上高は12兆1,400億ウォン。前年度同期比37.6%減、前期比20.3%減。同期の半導体事業の営業利益は2,700億ウォン、前年度同期比96.9%減、前四半期比94.7%減となった。

2022年12月期の半導体事業全体の売上高は前年度比3.2%増の98兆4,600億ウォン、メモリ事業売上高は同5.6%減の68兆5,300億ウォン。営業利益は同18.3%減の23兆8,200億ウォンとなった。

2023年12月期については、以下のような見解を示している。
メモリ市場は年前半は在庫調整が続くが、インフラ、AIやデータセンタなどでの需要自体は堅調であり、年後半には大容量品を中心に出荷は回復するものと予想される。
システムLSIでは200MピクセルのCMOSイメージセンサのラインナップ拡大、モバイル向けSOCの売上増が期待される。
ファウンドリ事業は3nmプロセスによる第2世代のGAA(Gate All Around)構造の受注拡大、2nmプロセス開発に注力する。