米Intel社は2020年12月23日、10nmの最先端プロセスの生産能力増強の進捗状況を明らかにした。同社では需要急増に対応するため、14nmおよび10nmプロセスの製造能力を3年間で3倍に増加させた。既存の生産設備での歩留り向上を進めるとともに大型投資を行い、生産設備の拡大を行った。
10nmプロセスについては、2020年にオレゴン州HilsboroのD1X/D1D、アリゾナ州ChandlerのFab42で生産を立ち上げている。最先端工場であるFab42については2021年以降も積極的に装置搬入を継続、生産能力を拡大する計画である。10nmプロセスより第11世代Intel Coreプロセサ、Atom P5900プロセサ、無線通信基地局向けSOCなどの生産を行っている。
また、デバイス構造では10nmプロセスによるSuperFinテクノロジーを採用、デバイス性能の大幅な向上を実現させている。
オレゴン、アリゾナの両拠点では、7nmプロセスの量産化に向けて開発を行っている。