台湾の経済部(日本における経済産業省)は、2022年11月10日、台湾の2021年半導体製造装置生産額が、前年比33.6%増の1,186億台湾元(約5,500億円)になったことを発表した。これは、半導体メーカーの台湾における先端プロセスへの投資継続が続いたことや、5G、IoT、生産能力の拡大が増加をもたらしたと指摘している。

また、2021年の台湾の半導体製造装置輸出金額は前年比63.2%増の24億6,000万ドルとなった。地域別では、中国向けが66.8%増、シンガポールが92.8%増、米国が43.4%増、マレーシアが63.0%増となった。国別のシェアでは中国がシェア45%、シンガポールが21.2%、米国が12.7%、マレーシアが6.9%で続いている。

一方で、国別で半導体製造装置シェアを見ていくと、米国が38%、日本が32%、以下オランダの19%、中国が8%、韓国が2%、台湾が1%となっており、台湾の存在感はまだまだ薄い。

一方、台湾の国別の半導体製造装置輸入シェアでは、EUV露光装置を供給するオランダが25.7%と最大となり、以下日本が22.1%、次いで米国が20.7%で続いている。