世界半導体出荷統計(WSTS)は2022年8月24日、2022年6月に発表した2022年春季予測の下方修正を発表した。


2022年の世界半導体市場は、前回予測の前年比16.3%増の6,464億5.600万米ドルから同13.9%増の6,332億3,800万米ドルに引き下げた。地域別ではアジア太平洋地域が前年比13.9%増から同10.5%増に、欧州市場が同20.8%増から14.0%増に引き下げられた。製品分野ではMOS Microが同11.4%増から5.9%増に、MOS Memoryは同18.7%増から同8.2%増へと大幅に引きさげられた。MOS Logicは20.8%増から24.1%増に引き上がったが、2分野の落ち込みをカバーするまでには至っていない。
現在、個人消費の減速をうけてパソコンやスマートフォン出荷が落ち込んでいる。このため、メモリ、プロセッサ(MOS Micro)の成長が鈍化、予想の低下につながった。
2023年の予想については、春季予想となっている同5.1%増の6,796億5,000万米ドルから、同4.6%増の6,623億6,000万米ドルに下方修正した。地域別では2022年と同様に欧州、アジア・太平洋の成長率を、それぞれ5.1%増から3.2%増に、5.5%増から4.7%増に引き下げている。製品分野では、MOS Microが同5.3%増から3.6%増に、MOS Memoryは同3.4%増から同0.6%増へ引き下げられた。
2022年に引き続き、MOSメモリの需要鈍化が影響すると予想している。