中国の大手半導体洗浄装置メーカーであるACM Research( Shanghai)(盛美上海)は2022年の上半期(2022年1月から6月)の売上高を発表し、前年比75.2%増の10億9,600万元であった。売上高増の要因は、半導体市場の急拡大による、製造装置に対する強い市場需要によるところが大きい。

併せて、同社はハイエンド向け半導体製造装置の開発プロジェクトの建設に投資する計画を発表した。総投資額は7億4,800万元で、そのうち工場投資額は4億6,800万元、研究開発設備の購入と設置費用は207百万元、研究開発費用は2億6,000万元を計画している。投資資金は自社資金の1,686万元と、残りの7億3,000万元を、IPOによって調達した資金を充てる予定である。
これについては、「オリジナル製品、技術、顧客資源に基づいてハイエンド半導体装置の研究開発を拡大し、複数の製品を製造し、会社の市場での地位を強化し、収益性を高めることを目指す」為であると発表した。開発される製品には、ドライ式装置の拡張製品と超臨界CO2洗浄と乾燥装置が含まれ、性能指標が国際的なトップレベルに達することが期待されている。

同社は2005年に上海に設立された洗浄装置メーカであり、中国本土の主要顧客からの注文を獲得して成長を続け、2021年には上海証券市場の「科創板」に上場した。同社は現在、中YMTC社、中SMIC社、中HH Grace社のサプライヤーになっている。