スイスの半導体大手、STMicroelectronicsと、米ファウンドリ大手GlobalFoundriesは、フランスのクロルズに、300mmウエハ向けの半導体工場を建設することを発表した。

同工場は、2026年にフルキャパシティになることを見込んでおり、フルキャパシティ時の生産能力は、年間で620,000枚になることを見込んでいる。総投資金額は非公表。

同工場での生産品は、今後も高い需要が見込まれると言われる18nmプロセスまでの自動車向け、産業向け、IoT、通信インフラ向けのチップを製造することがアナウンスされている。

また、この工場に対しては、ヨーロッパが目標とする、「2030年までに世界の半導体生産量の20%を生産する」という目標に合致していることから、フランスが多大な財政支援を行うことも合わせて発表されている。この補助金は官民で総額430億ユーロを投じるとされている。

STMicroのJean-Marc Chery CEOは、
「この新しい生産拠点は、200億ドル以上の収益を見込んでいる。 GFと連携することで、より速く進めることができ、リスクを低下させ、ヨーロッパのFD-SOI(完全空乏型シリコン・オン・インシュレータ)エコシステムを強化することが出来る。また、STは製造拠点を変革している。フランスのクロルズにある300mmウェーハファブでは、すでに独自のポジションを確立しており、本日の発表により、さらに強化される。」

としている。