シンガポールの技術投資企業Innovative Global Solutions and Service(IGSS)Venture社とインドNadu Tamil(ナデュ・タミール)州政府は2022年7月2日、IGSSが半導体製造工場を含むハイテクパークを同州に建設することで最終合意に達したことを発表した。この新工場は最大7万6,000クロール(7,560億ルピー:約1兆3,000億円)の補助金が得られる生産連動型優遇策(PLI)を申請、「Project Suria」として展開される。まず同州が半導体工場を建設することで、同工場を運営する企業の誘致を進める。
ハイテクパークは同州Chennai近郊の300エーカー(Acer)の用地に展開される。IGSS Ventureは、今後5年間で2万5,600クロール(2,560億ルピー:約4,400億円)を投じて、半導体工場(前工程)を建設する。これにより約1万5,000名の雇用の創出が期待されている。
IGSSは工場の建設、技術導入を行い、具体的な運用は半導体製造企業が行う。同州では運営企業について台湾の大手EMS企業であるFoxconn社を中心に交渉を行っている。そのほかにも韓国Samsung Electronicsとも交渉を行っているものとみられる。
ハイテクパークとしては半導体前工程工場に加えてOSAT工場の建設も計画している。OSAT工場では2,500名の雇用創出が期待されている。OSAT企業としては、インドの大企業であるTata Electronics社などが候補となっている。