5月19日午前10時ごろ、工業用ガスを手掛ける仏エアーリキード社の子会社である、台湾の亜東工業気体社(Air Liquide Far Eastern)の竹科の工場で、装置の故障による火災が発生した。火災の影響で、新竹科学園区では大規模な電力供給の遮断が発生した。しかし、同火災による新竹科学園区内のファウンドリへの影響は限定的であると発表されている。 

新竹科学園区内に工場を持つVanguard International Semiconductor Corporation (VIS)社は、午前1021分に瞬間的な電圧低下が発生し、それにより、一部の設備は検査のためにシャットダウンされた。その後、設備は次々に再開され、生産への影響は限定的だとされた。 

 また、Powerchip Semiconductor Manufacturing Corporation(PSMC)社は、午前新竹科学園区の工場で80msecの瞬間的な電圧低下があったと発表した。一部の機械は、UPS(非常電源)システムを緊急に起動し、UPSシステムがない機械は影響を受けたが、過去の経験から、これによる影響は少ないと発表している。 

 また、世界最大手のファウンドリであるTaiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.TSMC社は、新竹科学園区内の工場の生産と運営に影響はないと発表した。