国内半導体大手のルネサスエレクトロニクス株式会社は、2022年5月17日、2014年10月に閉鎖した甲府工場をパワー半導体生産ラインとして2024年に稼働を再開することを発表した。

同社では、今後脱炭素社会の実現に向けてEV(電気自動車)向けにパワー半導体の需要が急拡大することを見据えて、IGBT等のパワー半導体の生産能力を甲府工場を通じて拡大する。これにより、甲府工場の再稼働後は、生産能力は現在の2倍になるとしている。

同社CEOの柴田英利氏は、
「ルネサスは、今回の投資により、自社最大のパワー半導体生産ラインを構築し、脱炭素社会の実現に貢献します。今後も、アウトソースパートナーとの連携を一層強化するとともに、必要に応じて自社生産能力の充実のために適正規模の設備投資を実施します。中長期的な拡大が見込まれる半導体需要拡大に対して、必要十分な供給能力を確保していく所存です。」

とコメントを出している。