ロームとグループ企業のローム・ワコーは2021年12月14日、マレーシアの製造子会社であるROHM-Wako Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.(RWEM)に新棟を建設することを発表した。同工場では現在、ダイオードを中心とするディスクリート、LEDの後工程を行っているが、新棟では新たにアナログLSIとトランジスタの後工程製造を行う。また、BCM(事業継続マネジメント)の観点からアナログLSIおよびトランジスタ生産における多拠点化を推進する狙いもある。

新棟は、地上3階、延べ床面積29,580㎡。今月に着工し、2023年8月に竣工する予定。建屋、施設への設備投資額は82億円で、製造設備に関しては、市況を見ながら、竣工までに定めるという。また、新棟により、製造用フロアは従来の4階分から6階分に増加、これにより、RWEM全体の生産能力は、約1.5倍になる見込みである。また、さまざまな省エネルギー技術を用いた設備を導入し、環境負荷軽減(従来比CO2 約15%削減見込)を図るとともに、最新の各種災害対策を導入することにより事業継続体制の一層の強化を進めている。