富士電機は2021年1月28日、2020年度第3四半期累積(2020年4月〜12月)業績を発表した。同期の全社売上高は前年同期比8.2%減の5,613億3,000万円、営業利益は同16.4%減の140億7,300万円、純損益は40億3,300万円の赤字となった。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、設備投資抑制や納期延伸及び前年同期の大口案件影響により、「電子デバイス」を除く4部門で需要が減少、全社でも減少となった。
電子デバイス事業の売上高は前年度同期比9%増の1,123億円、営業利益は同25億円増の114億円となった。電気自動車向け、新エネルギー市場向け及び工作機械顧客向けのパワー半導体の需要増加により、売上高、営業損益ともに前年度同期を上回った。設備投資額は同57.4%増の146億円となった。
電子デバイス事業の2020年度通期見通しは、売上高が1,490億円、営業利益は164億円の利益を見込んでいる。通年でパワー半導体の需要が安定して推移することが予想されている。