世界最大のOSAT企業である台湾ASE Technology Holdings社と中国・北京の投資ファンドであるBeijing Wise Road Asset Management(以下、Wise Road Capital)社は2021年12月1日、ASEの子会社であるGAPT Holdings社とASE(Kun Shan)社の株式、債券をWise Road Capitalに譲渡することで合意したことを発表した。譲渡に当たっては、Wise Road Capitalとその関連会社は、ASEに対して14億6,000万米ドルを支払う。
GAPT Holdings社は、Global Advanced Packaging and Test(Hong kong)社、中国・威海のASE(WeiHai)社、蘇州のSuzhou ASEN Semiconductor社、上海のASE Advanced Semiconductor (Shanghai)、蘇州市・昆山のASE(Kun Shan)という中国の工場を傘下に持つ。ASE(Kun Shan)も含めて、いずれも成熟製品の製造を対象とする古い工場となっている。これら工場を整理し、中国での製造戦略の再構築とリソースの再配分を行い、経営の効率化を図る。同時に台湾を中心とする最先端の生産能力の強化を進める。