ファンドリのトップメーカTaiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)、OSATのトップ企業である台湾ASE Technologyが2020年9月売上高(3ヵ月移動平均、以下同様)を発表した。TSMCは約25%増と高成長を記録したが、ASEが同7%増にとどまった。前工程と後工程の成長ペースの差がはっきりと現れる状況となった。
TSMCの同月売上高は1,278億8,500万台湾ドル(NTドル)で、前年同月比24.9%増、前月比では3.8%増となった。2020年第3四半期(2020年7〜9月)の売上高は前年度比24.9%増の3,827億5,500万NTドルとなった。2020年1月〜9月の累積売上高は前年同期比29.9%増の9,777億2,200万NTドルとなった。
ファーウェイの駆け込み需要が大きく影響したものとされる。
一方、ASEの同月売上高は439億2,600万NTドルで、前年同月比6.8%増、前月比4.7%増となった。第3四半期(2020年7〜9月)売上高は同4.8%増の1,231億9,500万NTドルとなった。なお、NTドル高の影響から、ドル建てでは、9月売上高は前年同月比13.3%増、第3四半期売上高は同10.9%増となった。
テスト・組立(ATM)事業の2020年9月売上高は228億5,900万NTドルで、前年同月比2.1%減、前月比7.8%減となった。第3四半期の売上高は718億2,100万NTドルで、前年同月比5.8%増、前月比7.8%減となった。ドル建てでは、9月売上高は11.9%増、第3四半期売上高は11.9%増となった。