米Applied Materials(AMAT)社は2021年11月18日、2021年10月期第4四半期(2021年8月〜10月)および2021年10月期通期の業績を発表した。
2021年10月期第4四半期の売上高は61億2,300万米ドルで、前年度同期比30.6%増、前期比1.2%減となった。半導体製造装置事業において製造部品調達などサプライチェーン停滞の影響により、売上高が制限されることになった。営業利益は前年度同期比57.0%増の20億1,400万米ドル、純利益は同51.4%増の17億1,200万米ドルとなった。
半導体製造装置事業の売上高は前年度比40.3%増の43億700万米ドルとなった。複数装置の連携プロセス最適化、統合ソリューションの提供が売上を牽引した。売上高の事業別構成比率は、ファンドリ/ロジック/その他が63%、DRAM23%、フラッシュメモリ14%となった。
サービス、パーツなどの事業を行うApplied Global Service(AGS)事業の売上高は同23.8%増の13億6,900万米ドル。営業利益は同2.8%増の4億2,500万米ドルに拡大した。同期受注額の65%が複数年契約によるものとなっている。
ディスプレイおよび関連市場向けが14.0%減の4億1,300万米ドルとなり、営業利益は同10.5%減の8,500万米ドルに低下した。
2021年10月期の通期業績は、売上高が前年度比34.1%増の230億6,300万米ドル、営業利益は同57.8%増の68億8,900万米ドル、純利益は同62.7%増の68億8,900万米ドルに拡大した。
半導体製造装置事業の売上高は同43.3%増の162億8,700万米ドル、営業利益は同69.9%増のの63億1,100万米ドルとなった。
応用分野別売上高構成比率はファンドリ/ロジック/その他が60%、DRAM19%、フラッシュメモリ21%となった。エピタキシャル成長装置、熱処理装置のシステム売上高が前年度比70%増、CMP装置の売上高が前年度比60%を上回る高成長を遂げている。2021年暦年(2021年1月〜12月)では、前工程向け装置以外でも、プロセス評価用システムが前年比60%超、パッケージング用システムが同55%超の拡大を見込んでいる。
AGS事業の同期売上高は同20.6%増の50億1,300万米ドル、営業利益は同33.8%増の15億800万米ドルとなった。長期サービ契約の対象装置数が1万5,000台を超え、前年から12%超の拡大となった。契約の更新比率も90%を上回っている。
ディスプレイおよび関連市場向け売上高は、前年度比1.7%増の16億3,400万米ドル、営業利益は同7.9%増の3億1,400万米ドルとなった。
2022年10月期第1四半期(2021年11月〜2021年1月)の売上高は61億6,000万米ドル±2億5,000万米ドルと予想している。事業分野別売上高は、半導体製造装置が最大44億6,000万米ドル、AGS事業が最大13億3,000万米ドル、ディスプレイおよび関連市場向けは最大3億5,000万米ドルと予想している。