韓サムスンは、EUV露光を使用した「DDR5」規格のDRAMを量産開始したことを発表した。14nmプロセスを適用し、EUV露光を採用したことによって、業界最高の容量密度を実現し、ウエハ全体の生産性を20%向上させたという。また、従来のDRAMノートと比較して20%近い電力削減も実現したとしている。最大転送速度は7.2Gbpsで、従来の3.2Gbpsの2倍以上を達成した。

サムスンでは、今後DDR5のポートフォリオをデータセンターやスーパーコンピューター、エンタープライズサーバーにまで拡張する予定で、現在データセンターやスーパーコンピューター、企業用サーバー市場の需要が高まっており、DDR5を先取りしようとする顧客企業が増えることが見込まれる。OMDIAでは、DDR5の市場シェアが2021年の0.1%から2025年には40.5%まで急上昇すると見通している。また、DDR4からDDR5に今後置き換わることで、急激な需要の減少によるDRAM価格の暴落の可能性も少なくなると見られている。