GNC letter
GNCレター
ソニーは、グループ全体の2021年4~6月期の決算を発表した。グループ全体では、2兆2,568億円となり、前年同期比15%増となった。イメージング&センシング・ソリューション(I&SS=半導体)事業の売上高は前年同期比6%増の2,181億円となり、営業利益は同16%増の305億円だった。
I&SS事業では、イメージセンサーの売上高は前年同期比4%増の1,872億円だった。ファーウェイ向けで減少したものの、アップルのiphone12シリーズがカメラが多眼化し、売上も好調のため、増収増益となった。 2021年度通期売上高の見通しは、期初計画の1兆1300億円から1兆1000億円(イメージセンサーは9,700億円から9,450億円)へと若干下げている。
また、半導体市場調査会社であるYole Developmentは、2020年のCMOSイメージセンサー市場の売上は207億ドル(約2兆2,645億円)となり、メーカー別ではソニーが40%のシェアでトップの座を維持した。
しかし、対前年比で売上は5%減り、シェアが2%ポイント低下しているが、これは、Huaweiへの制裁により、Huaweiのスマートフォン生産が激減したためだと見られる。 その分ライバルのSamsungがシェアを伸ばし、前年の21%から22%へと増加した。samsungは、Huaweiの市場を奪い躍進したスマートフォンメーカーのXiaomiやOppoなどにイメージセンサーを供給している。 Samsungの2018年までのシェアは20%以下だったが、近年、ソニーとの差が縮小している。 Yole DevelopmentによるとCMOSイメージセンサー市場は今後も好調で、2026年末には315億ドル(約3兆4,456億円)規模の市場に成長すると推定している。
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