ソニーは2021年4月28日、2021年3月期業績を発表した。全社売上高は前年度比9.0%増の8兆9,993億円、営業利益は同15.0%増の9,718億円、純利益は過去最高となる1兆1,717億円となった。

要因としては、PS5を中心としたゲーム&ネットワークサービス(G&NS)事業、金融部門が大幅に増収、業績を牽引した。
2022年3月期予想は、売上高が9兆7,000億円、営業利益は9,300億円、純利益は6,600億円としている。
イメージセンサーを含むイメージング&センシングソリューション(I&SS)事業の業績は、売上高は前年度比5.4%減の1兆125億円、営業利益は38.0%減の1,459億円となった。イメージセンサのモバイル機器向け売上の減収、デジタルカメラ向け販売数量減による減収、製品ミックスの悪化などにより、前年度比減収となった。営業利益に関しては、減収に加えて研究開発費、減価償却費の増加により大幅減益となった。
イメージセンサー売上高は6.2%減の8,722億円となった。イメージセンサ向け設備投資額も前年度から857億円減少、1,800億円にとどまった。
2022年3月期に関しては、Apple向けを中心として好調なスマートフォンを始めとしたモバイル機器向けイメージセンサーやデジタルカメラ向けのイメージセンサの増収により、I&SS事業全体の売上高が今年度比11.6%増の1兆1,300億円、イメージセンサ売上高は同11.2%増の9,700億円を計画している。
営業利益は今年度比59億円減少の1,400億円を計画している。減益を見込む理由としては、引き続き研究開発の増強や設備投資による減価償却費の増加と見込む。
設備投資額はI&SS事業全体で3050億円を、イメージセンサ単体では前年度から1,050億円増額の2,850億円を計画している。