オランダの半導体メーカー、Nexperia社は2021年6月17日、欧州内のウエハFab(前工程工場)、アジアの組立工場、および世界各地の研究開発拠点において今後12〜15か月間で7億米ドルの投資を行うと発表した。
新規投資により、すべての拠点での生産能力を拡大するとともにGaNワイドバンドギャップ半導体やパワーマネジメントICなどの分野に対する研究開発をサポートしていく。また、同社は半導体設計者やエンジニアの新規採用を検討しているが、今回の投資はこうした採用活動もサポートする。
今回の投資により、ドイツのハンブルク工場の生産能力を現在の月産3万5,000枚超(200mmウエーハ換算)から、2022年半ば以降に20%増大する(月産約4万2,000枚)。また、英マンチェスターのTrenchMOSファブ工場の生産能力を、現在の月産2万4,000枚(同)から、2022年半ばまでに10%増大(月産約2万7,000枚)する。
研究開発活動も、すべての拠点でのラボやその他施設の新設により、大幅に拡大する。投資の対象には、アナログおよびロジック・ビジネス・グループの拠点があるオランダのナイメーヘンのNexperia本社も含まれる。また、Nexperiaは主にさまざまな技術分野のポジションで世界的に200名超の新規採用を検討しており、採用活動も強化する。