中国の半導体業界団体「中国半導体行業協会」の周子学理事長は17日、国内半導体産業の2020年売上高が前年比17.8%増の8,910億元(1,370億ドル)だったことを明らかにした。

SMICの董事長(会長に相当)も務める周理事長は「Semicon China」で、現在の世界的な半導体供給不足は前例のない事態だと指摘、「業界は1999年にも同様な危機に見舞われたが、規模はもっと小さかった」と述べた。

中国は、2020年は米国の制裁により、ファーウェイ(ハイシリコン)、SMICといった主要企業が最新技術の利用を制限され、弱体化を余儀なくされたが、2021年も、車載などの200mmウエハ向け半導体製造装置を中心とした、旧世代装置でも生産可能なチップを製造することで、需給バランスが崩れる半導体市場で存在感を示そうとしている。