米国務省は、中国に対して、台湾への圧力停止を求める声明を発表した。トランプ政権からバイデン政権に移行してからも、強硬な対中国政策を継続する方針を示したと見られる。
アメリカのプライス報道官は、中国の台湾への軍事圧力が地域の平和と安定を脅かしているとする、声明を発表した。
声明では、台湾など近隣の国や地域を威嚇しようとする中国の継続的な行動に懸念を持っていると指摘したうえで、中国に対して、台湾への軍事、外交、それに経済による圧力を停止し、民主的に選ばれた台湾の代表者との対話を進めるよう、強く求めるとしている。

中国は昨年から、戦闘機を台湾海峡の中間線を越えて台湾側へ進行するなどの飛行を繰り返している。1月23日には12機、24日には15機と、より多くの戦闘機が接近しており、軍事専門家は、「中国がバイデン政権へ警告を発している意味合いが強い」と推測している。