パナソニック株式会社は、2020年12月から、国内企業として初めて透明有機ELパネルを搭載したモジュールを発売する。

ディスプレイ部の厚みは1cm未満の超薄型で、ガラス板のように周囲に溶け込むことが可能。更に、ディスプレイ内の各種材料を真空で高精度に貼り合わせたことによって、反射ロスを抑え、透明性を高めることに成功した。
また、上位モデルでは光の透過率を電気的に制御する独自開発の調光ユニットをパネル背面に装着し、透明モードと遮光モードを切り替えることが可能。遮光モードでは、調光ユニットの透過率を下げてパネル後方からの光透過を抑え、明るい環境下でも背景が見えない、黒の引き締まった高コントラストな映像を表示する事ができ、透明ディスプレイと通常のディスプレイの両方の良さを兼ね揃えた多機能なディスプレイであるとしている。
パナソニックでは、ディスプレイ部と電源ユニット部を分離させたモジュール仕様によって、設置やシステム設計の汎用性が高い為、住宅だけではなく、商業、交通、公共施設含めた、さまざまな場所に柔軟に設置することを想定している。
スペックは16:9の55インチで、画素数は1920✕1080のフルHD仕様。