ファウンドリ世界最大手の台湾 TSMCは、2021年の1月に従業員へ平均20%の賃上げを実施することを決めた。台湾複数メディアが報じた。
同社では、AMDやAppleを始めとした米国ファブレス向けの7nm,5nmプロセスがファーウェイ向けの売上を補填するなど、米国の中国に対する制裁が発動した10月以降も業績は好調ではあるが、中国が米国から製造装置、生産設備への足かせをはめられ、思うようにチップを生産出来ない今、米国の規制がかからない人的資源へ投資してくる事は真っ当だと言えよう。特に、先端プロセスで独走に入ろうかというTSMCの生産ノウハウは喉から手がでるほど欲しいだろう。
TSMCは給料を引き上げることによって、人材の引き抜きを抑える狙いだ。