韓国SK Hynix社は2020年11月4日、2020年度第3四半期(2020年7〜9月)業績を発表した。同期売上高は8兆1,290億ウォンで、前年度同期比19%増、前期比6%減となった。営業利益は1兆3,000億ウォンで、前年度同期比175%増となった。純利益は1兆780億ウォンで、前年度同期比118%増となった。設備投資額は2兆5,400億ウォンとなった。モバイルDRAMは順調に拡大したが、サーバ用DRAMとSSD用NAND型フラッシュメモリが伸び悩み、DRAM価格低下の影響により前期からは低下した。
製品別売上高比率はDRAM72%、NAND型フラッシュメモリが24%、MCPなどその他が4%となった。アプリケーションでは、DRAMはサーバ向け、モバイル向けで70%以上を占め、PC以外が80%を占めている。NAND型フラッシュメモリに関しては、SSD、モバイルが2分している。

また、先日インテルのNAND部門を買収したことについて、李錫熙(イ・ソクヒ)社長は、インテルのNAND事業買収により、インテルのデータセンタ向け事業の強みを活かし、NAND事業の売上高を今後5年間で3倍に引き上げる方針を示し、キオクシアへの投資も含めてNAND事業をDRAM事業と並ぶ収益の柱に成長させる長期戦略を示した。