荏原製作所は2020年10月9日、海外グループ会社である独EBARA Precision Machinery Europe(EPME)が、ドレスデンのヴァイックドルフに、EPMEにとって2番目となるドライ真空ポンプのオーバーホール工場を建設することを発表した。EPMEのドレスデンの拠点はヨーロッパ市場において精密・電子事業の中心的な役割を担っており、現在は事務所と倉庫を併設している。新設するオーバーホール工場は事務所の隣に建設し、竣工は2021年春を予定している。敷地面積は800平方メートル、投資費用は約160万ユーロ。
EPMEは精密・電子事業におけるドライ真空ポンプ、ターボ分子ポンプ、CMP装置、及び化学産業などで用いられる排ガス処理装置の販売・サービスを、ヨーロッパ市場をメインに展開している。
EPMEのマネージングディレクター Dr. Reinhart Richterは、「予測がつかないCovid-19の時代だが、我々は前を見てビジネスを成長させていく必要がある。EPMEが新たにオーバーホール工場を設立することで、荏原は増加する市場の需要により迅速に対応していくというポジティブなメッセージを発信していく。」とコメントしている。