英ファイナンシャル・タイムズは、米エヌビディアが現在ソフトバンクグループ傘下に入る半導体設計会社Armの買収交渉に入っていると関係者が明らかにしたと報じている。
まだ交渉は初期段階で、最終的には決裂する可能性もあり、その際はIPOを推進することも取り沙汰されている。
ソフトバンクグループは2016年に当時のArm株価に43%を上乗せした320億ドルで買収した。
今回の買収価格も320億ドル程度になるという報道もある。
また、最近ではArmのIoT部門をソフトバンクグループへ移管することが発表されているが、IoT部門が今回の買収に含まれているかは不明。

買収候補に挙がるエヌビディアは7月に入り、時価総額でインテルを抜いて世界3位の半導体メーカーになるなど、近年グラフィックボードの需要増で企業価値を大きく向上させている。
近年では、自動運転向けコンピュータの開発も盛んで、6月には独メルセデスとの提携が発表された。一方のArmも、ルネサスがコンチネンタルへ供給する統合ECUはArmベースであることが発表されており、買収が決定した場合のエヌビディアの車載コンピュータの知見は業界屈指のものになる。