ソシオネクストは2020年6月30日、LPWA (Low Power Wide Area Network) 規格であるZETAを創出したZiFiSense、および ZETAアライアンスの日本の代表理事企業テクサーと共同で、次世代の低コスト、低消費電ICタグ「ZETag」 SoC の開発を開始したことを発表した。
今回の ZETag SoC は ZiFiSenseが提唱する ZETA LPWA のZETA-Gプロトコルを採用し、ソシオネクスト独自の RF技術とマイコン(MCU)技術により、従来2チップを必要とした機能を1つの SoC に実装し、コスト、占有面積、消費電力の大幅な削減と性能の向上を実現する。また、伝達距離は数kmに達する。
このZETagは、2020年度内に試作を開始し、2021年度の量産を予定している。
ZETag は、耐久消費財から消耗品まで、幅広い範囲で IoTセンサの適用範囲を広げる。 たとえば、産業分野での資産管理、物流分野での商品とコンテナのエンドツーエンドの視覚化、危険廃棄物、および製薬分野での医薬品または医療廃棄物の保管と処理状況の検出などに使用できる。 また建物構造管理、倉庫管理、家畜管理などの分野でも使用でき、関連する IoT ソリューションは、数兆円規模の市場をカバーすることになる。