SCREENセミコンダクターソリューションズ(SCREEN)は2025年3月12日、ベルギーの半導体研究機関であるimecと新たな共同開発契約を締結した。持続可能な社会の実現に向け、環境性能に優れた装置を開発する。

生成AIの活用拡大により、高性能な半導体の需要が拡大している。これに伴い、より高度な製造プロセスが求められるとともに、エネルギー消費の低減、温室効果ガス削減といった、環境負荷低減の実現も必要とされている。

今回、新たに締結した「Strategic Partner Agreement」の契約期間は5年間で、より高度なプロセスの開発を加速させるとともに、SCREENが2022年5月に参画した、imecの知見を活用して確立された信頼性の高いモデルと、カーボンフットプリントの詳細な分析技術を用いて、半導体製造工程が環境に与える影響を予測し、半導体バリューチェーン全体の環境負荷低減を支援する取り組みである「SSTSプログラム」を活用したサステナビリティ活動の拡大を進めるとしている。また、SCREENのコータ・デベロッパ「DT-3000」をimecに納入し、環境に配慮した装置開発に向けた共同評価を行うとしている。

SCREENは2002年1月にimecのIIAP(imec Industrial Affiliation Program)に参加して以来、20年以上にわたり共同開発を進めている。