半導体後工程(OSAT)の最大手、台湾・ASEは2月18日、マレーシア・ペナンの5番目の工場が正式に稼働開始したと発表した。これにより、工場の総面積は100万平方フィートから340万平方フィートに拡張された。投資総額は47億リンギット(約1,551億円)。東南アジアにおけるパッケージング・テストの主要拠点として生成AI向けなどの先端半導体の需要に対応する。

同工場は「インダストリー4.0」技術と自動化ソリューションを統合しており、人工知能(AI)によって以上を検知し、生産プロセスを最適化し、生産性を向上した。また、IoTとAIの技術を応用し、データ分析をすることによって生産性と製品の品質を向上させる。また、今後数年間で1,500名の新規雇用を創出するという。

同社の最高経営責任者(CEO)を務めるTien Wu氏は新工場について、同社のグローバルなフットプリントを強化する重要なステップであると評価するとともに、マレーシアが東南アジア地域の半導体産業におけるハブとしての地位を固める中で、同工場がグローバルな半導体バリューチェーン全体でさらに大きな役割を果たすという見方を示した。