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GNCレター
蘭の半導体製造装置大手、ASMLは1月29日、2024年の決算を発表した。売上高は前年比2.6%増の282億6,300万ユーロとなり、過去最高を更新した。また、営業利益は同2.5%増の144億9,200万ユーロ、純利益は同3.4%減の75億7200万ユーロとなった。
同社のみが製造し、AI(人工知能)向けなど先端半導体製造に不可欠なEUV露光装置が業績をけん引するが、売上台数は前年の53台から減少し44台、売上高も前年比9%減の83億ユーロに留まった。
また、第4四半期(10月~12月)の売上高は前期比24.1%増、前年同期比28.0%の92億6,300万ユーロ、営業利益は前期比26.3%増、前年同期比28.9%増の47億9,000万ユーロ、純利益は前期比30.0%増、前年同期比31.5%増の26億9,300万ユーロとなり、アナリスト予想を大幅に上回った。同四半期の売上高のうち、30億ユーロがEUV露光装置によるものとなっている。また、同四半期の受注高は70億9,000万ユーロで、アナリスト予想の約2倍となった。
同社のクリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は「AIが明確な推進力になっている。AIが市場に変化をもたらしていると当社は強く確信しており、顧客がその恩恵を強く受けていることを目の当たりにしている」と述べた。EUV露光装置の売上高は2024年通期で見ると一時的に伸び悩んだが、今後も継続的な需要を期待できるという見方だ。
同社は2025年第1四半期について、売上高を75億~80億ユーロ、2025年通期では300億~350億ユーロとの見通しを示した。
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