ディスコは10月17日、2024年度第2四半期(7~9月期)の決算を発表した。売上高は前期比16.2%増、前年同期比33.1%増の962億4,300万円、営業利益は前期比27.6%増、前年同期比51.9%増の425億7,500万円、純利益は前期比25.4%増、前年同期比48.5%増の297億2,900万円となり、四半期としては2番目に高い売上・利益水準となった。

主力のダイシングソーやグラインダの出荷が好調で、検収も進んだことから大幅な増収増益となった。用途別ではIC向けが最も多く、特に生成AI向けを中心とした需要が同社の業績をけん引している。

また、同社は第3四半期(10~12月期)の業績予想についても発表、売上高は前期比12.8%減、前年同期比9.0%増の839億円、営業利益は前期比31.5%減、前年同期比4.1%減の292億円、純利益は前期比30.0%減、29.2%増の208億円との見通しを立てた。同社によれば、業績をけん引する生成AI向けについて、「10月~12月期も力強い需要が続く」と見ており、引き続き成長を続けるという予測である。一方で、生成AI以外の分野については減速感が出ており、第2四半期からは減収減益になると見通している。

なお、同社は為替レートについて、前年同期から13円上昇した1ドル=135円を想定している。1円の円高は通期の営業利益を約15億円押し下げるため、第3四半期は単純計算で約50億円の減益要因となる。最近に入り、為替レートは再び円安方向に推移しているため、結果的に更なる増益となる可能性もある。