半導体製造装置大手の米Lam Researchは10月23日、2025年第1四半期の決算を発表した。売上高は前期比8%増、前年同期比20%増の41億6,800万ドル、純利益は前期比9%増、前年同期比26%増の11億1,600万ドルとなり、ともに市場予想を上回る結果となった。

同社は7月31日に3D NAND向けの新型エッチング装置「Lam Cryo 3.0」をリリース。従来の誘電体プロセスよりも2.5倍速くエッチングを行えるようになり、低コストで高い歩留まりを達成できる。また、従来のプロセスと比較し、ウエハ当たりのエネルギー消費を40%削減可能とした。加えて、エッチングと堆積技術によって、セル密度が向上した。AIコンピューティングの需要が高まっている中で、最先端のエッチング装置である同装置の売り上げが好調であるものとみられる。

なお、地域別の売り上げとして最も割合が高いのが中国(37%)だった。それでも対中向けは前期よりも減少しており、同社は次回四半期、中国向けの売上高を30%に減らす方針で、脱中国化を進める。

また、同社は第2四半期(10~12月)の営業予測を発表。売上高は40~46億ドルを見込んでおり、生成AIの普及を背景にしたさらなる成長が予測される。