世界半導体市場統計(WSTS)は2019年12月3日、世界半導体市場の2019年見通しと2020年予測を発表した。
2019年の世界半導体市場は前年比12.8%減予測している4,089億8,800万米ドルと見通した。半導体市場は2018年後半から急激に悪化、2019年もその流れを受けて、年初から前年割れで推移している。さらにスマートフォンの需要低迷に加え、市場の不透明感が根強いことから、前年割れの見通しとなった。
2019年における製品別市場(ドルベース)は、ディスクリートは前年比0.6%減、市場規模240億ドル、オプトは同7.9%増、市場規模411億米ドル、センサは同2.0%増、市場規模136億米ドル、IC全体は同16.0%減、市場規模3,303億米ドルと予測している。
ICの製品別では、メモリが前年比33.0%減と大幅に低下した。
ロジックは同4.3%減、マイクロは同2.3%減、アナログは同7.9%減と予測した。
2020年は、世界経済の更なる悪化を想定しなかったことに加え、5Gの立ち上がりやデータセンタ関連投資の回復、次世代ゲーム機の登場などに期待し、前年比5.9%増と予測した。想定しているドル/円の為替レートは、2018年:110.4円、2019年:108.4円、2020年は106.8円である。
製品別では、ディスクリートは前年比3.8%増、市場規模249億米ドル、オプトデバイスは同12.5%増、市場規模は462億米ドル、センサは同5.4%増、市場規模は144億米ドル、IC全体では同5.2%増、市場規模3,476億ドルと予測している。
ICの製品別予測は、メモリが前年比4.1%増と緩やかではあるが回復に向かい、ロジックは同6.5%増、マイクロは同4.9%増、アナログは同5.3%増と予測している。
日本の半導体市場については、2018年が前年比7.5%増、金額は約4兆4,126億円。2019年は同12.7%減、市場規模は約3兆8,521億円と見通している。2020年は同1.7%増、市場規模約3兆9,162億円
になるものと予測した。