荏原製作所の精密・電子カンパニー管下の台湾子会社、台湾荏原精密は9月6日、台湾第2工場の着工式を開催した。投資総額は18億台湾元(約80億1800万円)。2026年第3四半期(7~9月)に完工の見込みとなっている。

台湾では新竹県に湖口工場を保有し、荏原製作所の主力製品である「ドライ真空ポンプ」などを製造している。同製品の需要拡大に対応するため、第2工場の建設を決定した。新工場は台南市の南部科学園区(南科)三期に建設し、敷地面積は約1.7ヘクタールとなる。「ドライ真空ポンプ」とそのメンテナンス装置のほか、「EUVプロセスサイクル統合装置」の生産を予定している。また、今後、最大で300人の雇用機会を創出できるとしている。

荏原製作所の精密・電子カンパニー共同最高執行責任者(COO)の露木聖一氏は「台南工場は荏原グループのグローバルサプライチェーンにおける重要な生産拠点の役割と期待を背負うことになる」と述べた。