台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)社が2021年1月14日、2020年12月期第4四半期(2020年10月〜12月)および2020年12月期通期(2020年1月〜12月)業績を発表した。
20年度第4四半期の売上高は3,615億3,000万台湾ドル(NTドル)で、前年度同期比14.0%増、前期比1.4%増となった。営業利益は1,571億2,000万NTドルで、前年度同期比26.5%増、前期比4.7%増。純利益は1,427億7,000万NTドルで、前年度同期比23.0%増、前期比4.0%増となった。ウェーハ出荷量(300mm換算)は324万6,000枚で、前年度同期比15.0%増、前期比横這い(6,000枚増)となった。同期設備投資額は31億9,000万米ドルとなった。
アプリケーション別売上高構成比率は、スマートフォンが51%、高性能コンピューティング(HPC)が31%、IoTが7%、自動車が3%、デジタル家電が4%、その他が4%となった。地域別構成比率は、北米73%、アジア太平洋12%、中国6%、欧州・中東が5%、日本が4%。
プロセス別構成比率は5nmが20%、7nmが29%、10nmは0%、16nmが13%、20nmが1%、28nmが11%、40/45nmが8%、65nmが5%、90nmが2%、0.11/0.13μmが3%、0.15/0.18μmが7%、0.25μm以上が1%となっている。
2020年度通期業績は、売上高が前年度比25.2%増の1兆3,392億6,000万NTドル、営業利益は同52.0%増の5,667億8,000万NTドル、純利益は同50.0%増の5,178億9,000万米ドルとなった。年間のウェーハ出荷量(300mm換算)は1,239万8,000枚となった。通期設備投資額は172億4,000万米ドルとなった。
通期のアプリケーション別売上高構成比率は、スマートフォンが48%、HPCが33%、IoTが8%、自動車が3%、デジタル家電が4%、その他が4%となった。地域別構成比率は、北米62%、中国17%、アジア太平洋11%、欧州・中東が5%、日本が5%となっている。

プロセス別構成比率は5nmが8%、7nmが33%、10nmは0%、16nmが17%、20nmが1%、28nmが13%、40/45nmが9%、65nmが5%、90nmが2%、0.11/0.13μmが3%、0.15/0.18μmが7%、0.25μm以上が2%となった。


2021年度第1四半期(2021年1月〜3月)業績は、売上高127億〜130億米ドル、営業利益率は39.5〜41.5%を計画している(想定為替レート1ドル=27.95NTドル)。
また、2021年度の設備投資額は280億米ドルを計画しており、20年の172億米ドルから大幅に引き上げ、技術優位性を保ちたいと見られる。