GNC letter
GNCレター
半導体世界最大手の米インテルは、2018年6月からCEOを勤めてきた、ボブ・スワンCEOから、クラウドソフト企業VMWareのCEOを務めるパット・ゲルシンガー氏に交代する。インテルは今回の人事は業績とは関係ないとしているが、これまでCEOが長期政権を取る事が多かったインテルが、わずか2年半でCEOを交代するというのは異例であり、その理由は7nmプロセスの開発遅延から、今後技術優位性を示す為に、ファウンドリに製造委託を進めていくのかというインテルの根幹のビジネスモデルの転換を迫られていることであるからであろう。
次期CEOのゲルシンガー氏は18歳でインテルに入社し、その後大学に進学しながら、当時のトップであるアンディ・グローブ氏の薫陶を受け、その後、インテル初のCTO、上級副社長と要職を渡り歩いた後、2009年の組織再編のタイミングで退任した。
その後、インテルを離れたゲルシンガー氏はEMCに在籍し、2012年にはEMCの子会社であるVMwareのCEOに就任し、現在に至る。
関係筋では、今回の交代劇はインテルの技術と、ビジネス、経営を把握しているゲルシンガー氏がインテルのビジネスモデル見直しに際し、手腕を発揮するという見方で専任されたと見ている。
ゲルシンガー氏の就任発表後、インテルの株価は10%以上上昇し、市場でもゲルシンガー氏の手腕に期待が寄せられる。ゲルシンガー氏は2月15日から就任する予定。
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