米Applied Materials(AMAT)社は2020年11月12日、2020年10月期の第4四半期(2020年8月〜10月)および通期(2019年11月〜2020年10月)業績を発表した。
同期第4四半期の売上高は46億8,800万米ドルで、前年度同期比24.9%増、前期比6.7%増となった。営業利益は13億2,500万米ドルで、前年度同期比49.2%増、前期比は14.2%増となった。純利益は11億3,100万米ドルで、前年度同期比62.0%増、前期比でも34.5%増となった。半導体製造装置とサービスに対する需要が強く、業績をけん引した。
地域別売上高比率は、米国10%、欧州4%、日本15%、韓国15%、台湾19%、中国34%、東南アジアが3%となった。
半導体製造装置システム事業の同期売上高は前年度同期比33.4%増の30億7,000万米ドル、営業利益は同65.2%増の10億5,600万米ドルとなった。過去最高の四半期売上高となった。全ての装置、アプリケーション分野で好調に推移しているが、特にメタル成膜は3四半期連続で史上最高の売上高となっている。
アプリケーション別の売上高比率はファンドリ/ロジック/その他が58%、DRAM21%、フラッシュメモリ21%となった。
サービス事業を担当するAppleid Global Service(AGS)事業の業績は、売上高が同13.2%増の11億600万米ドル、営業利益は16.8%増の3億2,000万米ドルとなった。長期サービス契約の売上が拡大、業績をけん引した。
ディスプレイ&アジェイセント・マーケット事業の業績は、売上高が同6.1%増の4億8,500万米ドル、営業利益は同1.0%減の9,500万米ドルとなった。
2020年10月期通期業績は、売上高は前年度比17.8%増の172億200万米ドル、営業利益は同32.2%増の45億2,900万米ドル、純利益は同33.7%増の36億1,900万米ドルとなった。
地域別売上高比率は米国10%、欧州4%、日本11%、韓国18%、台湾23%、中国32%、東南アジア2%となった。
半導体製造装置事業の売上高は同25.9%増の113億6,700万米ドル、営業利益は同50.7%増の37億1,400万米ドルとなった。アプリケーション別売上高比率はファンドリ/ロジック/その他が59%、DRAM20%、フラッシュメモリが21%となった。製品分野別成長率は、メタル成膜装置が前年度比42%増、エッチング装置が同30%増、検査システムが同46%増、パターンニング関連システムの売上高は11億米ドルに迫っている。
AGS事業の売上高は同7.8%増の41億5,500万米ドル、営業利益は同2.4%増の11億2,700万米ドルとなった。長期保守契約を結んでいる装置台数は前年度から13%増加した。また、サービス/パーツ売上高の60%はサブスクリプションのような契約となっている。
ディスプレイ&アジェイセント・マーケット事業の業績は、売上高が同2.7%減の16億700万米ドル、営業利益は同1.0%減の2億9,100万米ドルとなった。
2021年10月期第1四半期(2020年11月〜2021年1月)の売上高予想は、全社が49億5,000万米ドル±2億米ドル、半導体製造装置が34億5,000万米ドル、AGSが10億7,000万米ドル、ディスプレイ&アジェイセント・マーケットが4億米ドルとなっている。