オランダASML Holdings(以下、ASML)社は2020年10月14日、2020年度第3四半期(2020年7月〜9月)業績を発表した。同期の全社売上高は39億5,800万ユーロで、前年度同期比32.5%増、前期比19.0%増となった。このうち、システム売上高が前年度同期比31.4%増の30億9,560万ユーロ(前期比26.9%増)、サービス&フィールド・ソリューション事業が同54.8%増の8億6,240万ユーロ(同2.8%減)となった。
受注額は同60.5%増の28億6,800万ユーロとなった。このうちEUV装置の受注高は5億9,500万ユーロとなった。
利益面は、営業利益が12億1,590万ユーロで、前年度同期比82.6%増、前期比34.3%増。純利益は10億4,100万ユーロで、前年度同期比同68.5%増、前期比41.3%増となった。
システム売上台数は中古装置を含めて60台で、前期から1台減となった。新規装置売上台数は57台で前期から変わらず、中古装置が1台減の3台となった。中古装置を含む光源別システム売上台数は、i線が10台、KrFが23台、ArF(ドライ)が2台、ArF(液浸)が11台、EUVが14台となった。前期と比較すると、i線が3台増、ArF(ドライ)が5台減、ArF(液浸)が6台減、EUVが7台増となっている。
応用分野別の売上台数比率はロジックが79%、メモリが21%。前期と比較してロジック比率が大幅(17%ポイント)に拡大した。地域別比率は台湾47%、韓国28%、中国21%、米国5%、欧州/中東/アフリカが1%となった。
同期受注台数は73台、新規装置が67台、中古装置が6台となっている。アプリケーション別受注高比率はロジック86%、メモリ14%となった。
2020年度第4四半期(2020年10月〜12月)の売上高は36億〜38億ユーロと予想している。このうちフィールドサービスなどの既設装置ベースの売上高としては9億ユーロ前後を見込んでいる。総利益率は50%強を予想している。