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GNCレター
米半導体大手、AMDは2025年11月4日、2025年第3四半期の決算を発表した。売上高は前期比20%増、前年同期比36%増の92億4,600万ドルとなり、過去最高を記録した。また、GAAPベースの営業利益は前期比1,048%増、前年同期比75%増の12億7,000万ドル、GAAPベースの純利益は前期比43%増、前年同期比61%増の12億4,300万ドルとなった。なお、同期の業績には中国向けの「MI308」の売上高については含まれていない。
セグメント別ではデータセンター向けが前期比34%増、前年同期比22%増の43億4,100万ドルでやはり過去最高となった。AI向けの画像処理半導体(GPU)「MI350」シリーズの出荷が本格化し、売上を牽引した。また、エージェントAIの導入などにより演算需要も拡大しており、サーバー向けCPU(中央演算装置)の売上高も四半期ベースで過去最高となった。
そのほか、クライアント向けはRyzenプロセッサーの売上が好調で、前期比10%増、前年同期比46%増の27億5,000万ドルとなり、ゲーミング向けはRadeonゲーミングGPUの堅調な需要により、前期比16%増、前年同期比181%増の12億9,800万ドルを記録した。なお、組み込み向けについては前期比4%増、前年同期比8%減の8億5,700万ドルとなった。
同社は2025年第4四半期の業績予想についても発表。売上高をについて、市場予想を上回る前年同期比25%増の96億ドル±3億ドルになるとの見通しを示した。データセンター向けの更なる成長を見込んでいるという。なお、中国向け「MI308」については、トランプ政権から輸出許可を取得したとしているが、第4四半期の業績予想にも含めていない。
同社会長兼CEOのリサ・スー氏は「第3四半期の過去最高の業績と、第4四半期に向けた力強い見通しは、当社の成長軌道が一段と加速していることを示している」とし、「拡大するコンピュート事業と急速に拡大するデータセンターAI事業が、売上と利益の大幅な成長を牽引している」と述べた。
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