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GNCレター
メモリ大手、米Micron Technologyは2025年10月22日、AIデータセンター向けLPDRAM(Low Power DRAM)「SOCAMM2」を開発し、顧客へのサンプル出荷を開始したと発表した。同製品は同社が市場に先駆けて投入したLPDRAM「SOCAMM」の機能拡張モデルで、同様のコンパクトなフットプリントで50%容量を拡大し、192GBの大容量を実現した。これにより、リアルタイムの推論ワークロードでは最初のトークンまでの時間(TTFT)が大幅に短縮され、80%以上の高速化が見込まれるという。
また、同製品は同社最先端プロセスである「1-γ」DRAMプロセスを採用し、電力効率を20%以上向上した。省電力化により、CPUに40TBの低消費電力DRAMメインメモリが接続可能となるなど、フルラックAI構成において大きな効果を発揮するという。
同製品はモバイル向けに設計されたLPDRAMをデータセンタークラスへと転換させたもので、同等容量のRDIMMと比較して電力消費を3分の2に削減し、パフォーマンスを維持しながらもモジュールサイズを3分の1に縮小した。これにより、データセンターのサーバー設置面積を小さくしつつ、容量と帯幅域を最大化できるようになる。
同社のクラウドメモリ事業部門シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるRaj Narasimhanは、同製品について、「Micronが実証してきた低消費電力 DRAM テクノロジーにおけるリーダーシップをもとに、AI データセンターの次世代サーバーに欠かせないデータスループット、電力効率、容量、品質のすべてを提供する」と自信を示している。
同製品は現在、モジュールあたり最大192GBの容量、最大9.6Gbpsの速度で顧客にサンプル提供中であり、量産は顧客の販売スケジュールに合わせて行われる予定である。
出典:Micron News Room
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