Siウエーハ大手のSUMCOは、2025年8月7日、最新の四半期決算を発表した。当第2四半期（4~6月期）連結会計期間の業績は、売上高は2,053億7,200万円、営業利益は74億5,700万円となった。
同四半期単体の業績では、前期比0.4%減の売上高1,029億円、営業利益は14億6,700万円となり、売上高、営業利益ともに事前予想を上回った。300mmシリコンウェーハ市場では、AI向け先端品の需要が引き続き堅調だったものの、それ以外の製品では顧客の在庫調整の影響が続いている。また、200mm以下のウェーハについては、出荷が依然として低調なままだという。
こうした市場環境の中、同社は、業績改善に向けた事業構造改革の一環として、需要の低迷が続く200mm以下の生産体制の見直しに着手したことも報告した。これにより、効率化と収益改善を図る狙いだ。

2025年度第3四半期（7~9月期）の売上予想は1,010億円、営業損益は35億円と、前期を若干下回る予想を立てている。

300mmウェーハはAI向けが引き続き好調である一方、それ以外は在庫調整が続くと予想。200mm以下の低調な出荷も継続する見通しを示した。SUMCOは、今後も事業構造改革を進めるとともに、300mmウェーハの先端品需要拡大に迅速に対応していく方針を示している。

出典：SUMCO 第2四半期決算資料