1月7日、ルネサスエレクトロニクスが国内外で数百人規模の人員削減を実施することが明らかになった。自動車や産業機器向けの半導体の需要が低迷しており、人件費の抑制を図る。

同社は自動車、産業機器向けの半導体の需要の低迷が当面続くと見込み、国内外の全従業員約2万1,000人のうち、5%未満を対象とした規模で人員削減を実施する。社員には昨年末までの通知済みとのこと。また、今年4月の定期昇給の実施も見送る方針である。

同社は2023年11月から2024年にかけて、全従業員の1〜2%に相当するj人員の削減を実施。2024年4月に予定していた定期昇給も半年延期していた。

同社は人員削減について、成長戦略の実現に向け、継続する市況の軟化を踏まえ長期的に発展するための体制強化を目的としたものだ」と述べた。

なお、産業別労働組合「電機・情報ユニオン」は同社に対し、人員削減や定昇見送りの撤回を求め1月中に団体交渉に応じるよう申し入れている。