ルネサスエレクトロニクスと米Altiumは2025年3月6日、ソフトウェア定義型製品開発向けの新たなプラットフォーム「Renesas 365 Powered by Altium」を発表した。2026年初頭からの提供を予定している。

AltiumはPCB設計ソフトウェアのグローバルリーダー。ルネサスは「統合されたオープンな電子機器設計・ライフサイクルマネジメントプラットフォーム」の構築を目指し、2024年2月にAltiumを買収していた。

同プラットフォームは「Altium 365」プラットフォームを基盤とし、ルネサスの組み込みコンピューティング、アナログ&コネクティビティ、パワーなどの幅広いポートフォリオを組み合わせた製品。ハードウェア、ソフトウェア、ライフサイクルデータをデジタル環境で一貫したプラットフォーム上に統合した。これにより、開発プロセスの効率化、市場投入にかかる時間の短縮、デジタル追跡性を確保できるうえ、リアルタイムの情報把握可能となり、コンセプトから開発、運用まで早く正しい意思決定が可能となる。

ルネサスの柴田英利CEOは「Altiumと共に『電子機器設計・ライフサイクルマネジメントプラットフォーム』を構築することで、あらゆる規模や業種のユーザーが電子機器設計に参画しやすくなり、さらなるイノベーションを生み出すことを目指していく」と、新プラットフォームへの期待を示した。