東京エレクトロンとインドのTATA Electronicsは、TATA Electronicsがインドのグジャラート州に建設中の半導体工場と、アッサム州ジャギロードに建設を予定している組み立て及びテスト工場の建設に向けて業務提携することを発表した。

東京エレクトロンはこの業務提携を通して、前工程から後工程まで、同社の先進的な半導体製造装置を提供することや、半導体製造装置のテクニカルトレーニングや技術開発支援を実施する。また、インドの現地人材を活用したエンジニアリングサービスの提供も予定している。

東京エレクトロンの河合 利樹 代表取締役・CEOは
「両社がもつ専門性とリソースを結集することで、インドの半導体エコシステムは飛躍的に強化されると考えます。前工程の製造技術と後工程のパッケージング技術の両分野にわたるこの戦略的提携は、タタ・エレクトロニクス社に優れたサポートと価値を提供するという当社の姿勢を示すとともに、両社の強みを生かすことで、今後、数世代の技術ノードにわたって開発を加速してイノベーションを推進していきます。」と述べている。

TATA Electronicsは、グジャラート州には台湾の半導体製造大手のPSMCと共同で9,100億ルピー(約1兆6,380億円)を投じて月産5万枚、プロセスノードは28〜110nmに対応する前工程工場を建設。アッサム州には2,700億ルピー(約4,528億7,400万円)を投じてワイヤボンディングパッケージ、フリップチップパッケージ、統合システムパッケージング(ISP)の3つの主要プラットフォーム技術に特化した生産を行うとしている。

出典:東京エレクトロン ニュースルーム